犬の椎間板ヘルニア

今日は犬の椎間板ヘルニアについてです。

【椎間板ヘルニアとは】

◆椎間板・・・犬の背骨と背骨の間のクッション材のような組織のこと。
◆ヘルニア・・・椎間板が潰れて変形してしまうこと。

そして犬の椎間板ヘルニアは大きく分けて2つあります。

【ハンセン1型とハンセン2型】

◆ハンセン1型(若年)・・・2~6才くらいで発症することが多い。安静状態によっては自然治癒することもある。
◆ハンセン2型(老年)・・・7才過ぎくらいから発症し徐々に進行することが多い。手術しても完治の期待はあまりできない。

【初期症状】
◆歩行がおかしい
◆散歩中急に歩かなくなることがある
◆何かのきっかけで「キャン」と時々鳴く
◆背中や首のまわりを触られるのを時々嫌がる
などなど。

【症状段階】
これは獣医さんによって症状表現が異なりますが、大まかにまとめると以下の通りです。

グレード1・・・神経学的には異常ないが、時々キャンと鳴いたり体を触られるのを嫌がる。
グレード2・・・基本的に歩行はできるが、後肢の麻痺などが見られ、時折よろける。
グレード3・・・ナックリングになり、排尿時困難な様子。
グレード4・・・浅部痛覚はないが深部痛覚がある。自力排尿は不可となってくる。
グレード5・・・深部痛覚なし。全く痛みを感じない。

※主に後肢の麻痺について書きましたが、後肢の場合は背中で、前肢の場合は首のヘルニアが考えられます。

腰・・・胸腰椎椎間板ヘルニア
首・・・頚椎椎間板ヘルニア

【注意】
ハンセン1型の場合、グレード1~2が、突然グレード4~5に進行することも時折あり、内科療法期間中は、絶対安静(ケージレスト)が必要です。

また、ハンセン1型・グレード5の中で、10%弱、進行性脊髄軟化症になる場合があります。
進行が早く、痛みも激しく、最終的に亡くなる可能性の高い病気です。
進行性脊髄軟化症になると、3~5日で亡くなることもあり、私の親せきの愛犬は発症から4日で亡くなりました。

ヘルニアと一言で言っても、発症する年齢、部位、そして症状段階など様々ですが、愛犬に少しでも心配要素があったら、すぐに病院で診てもらってください。

※関連ブログ・・・軟骨異栄養性犬種